虹の橋で
虹の橋には、様子の違う動物達もいます。
彼らは、打たれ、苦しみ、飢え、そして誰にも愛してもらえませんでした。
仲間たちがそれぞれ特別な人と虹の橋を渡っていくのを、羨ましそうに見ています。
彼らには特別な人などいませんでした。
いつものようにみんなで走り回っていると虹の橋に続く道に誰かが立っていました。
友人達が最愛の友と再会しているのを羨ましそうに見ています。
彼には最愛の友がいませんでした。
彼は、打たれ、飢え、そして彼もまた誰にも愛されませんでした。
1匹が不思議そうに彼のもとに近づいていきます。
誰にも愛してもらえなかった動物と誰にも愛されなかった者がお互いに近づいたとき、奇跡が起こります。
彼らはともに生きるはずだった者同士なのです。
出会うことのできなかった特別な人であり、最愛の友なのです。
虹の橋でついに彼らは出会いました。
今までの悲しみや苦しみも消えてなくなりました。
もう決して離れ離れになることはありません。
そして一緒に虹の橋を渡って行くのです。
(作者不明)